2024/12/27 11:20

最近、なんとな~くスチームミルクを作って、なんとな~くエスプレッソに注ぐと、なんとな~くミルクが浮くのでそのままチューリップモドキを描けることが多くなり、すっかり自分が初心者でムダに苦労したことも忘れはじめてきたので、その記録を残しておこうと。

ちなみにこのブログでのラテアートはフリーポアラテアートのこと。もしモコモコのクマのアートを作ろうと思うならばこのページは参考にせず泡をしっかり入れ込むべし。


ラテアートをやってみたいと思ったきっかけは姉から中古のアスカソドリーム(Ascaso Dream)をもらったこと。

最初はカプチーノになる

エスプレッソが抽出できても、スチームミルクというものはまったく無防備。そのため泡立てればラテアートができると思い込みトライするものの、浮くものは白く大きなもっさりとしたオタマジャクシ的な形。なにが違うのか分からず教室に行ってみることに。

ラテアート教室なるものに参加(あまり効果ナシ)

教室ではプロ用のエスプレッソマシン(マルゾッコ)でエスプレッソ抽出からスチームミルクまでほぼ同時に作り、カップに投入するので、なんとな~くできてしまう。しかもスチームミルクの作りかたも「泡入れ」「撹拌」「温度」の3つは重要と聞かされるも、スチームミルクを作る工程は講師の方がサクッと泡入れと攪拌タイミングを教えてくださるのでなんとなくラテアートっぽいものができてしまう。

ただそのまま家に帰ってアスカソドリームで同じことをやっても今までどおりの白くもっさりとしたまあるいものが浮くのみ、しかも小さい。

まずはカップの形状

当時は無謀にもあのスターバックスのSサイズのカップにラテアートしたかったので、ひたすら挑戦してましたが、この努力は最初から挑戦するものではないことが判明。カップの底はなめらかかつ丸くなっていることがミルクを浮かせてアートを描きやすくなる。特に初心者の場合は難易度の高いカップの形状を選ぶとアートの道は真っ暗なダンジョン入り確定。

一番重要だったのはスチームミルクだった

調べてみると重要なポイントとして言われているのがスチームミルク。確かにこのスチームミルクの作り方が分岐点だったと思っている。

ポイント1:体積は泡入れしてミルクは1.2倍

これ以下にもこれ以上にもしない!泡がすくないとシャバシャバになりミルクが流れ過ぎてうすーく浮きながら崩れる。多すぎるともっさりした太いアートになり、繊細さがなくなる。

白くもっさりしたまぁるいもんが浮く理由は2つ

1.泡入れし過ぎ
泡の量が多く、線が太いを通り越して図太くなる。

2.攪拌ができていない
ミルクピッチャーの下に暖かいミルク、上に泡になっている。業務用のマシンの場合はスチームの力が強いので攪拌しやすいが、家庭用マシンなどパワーが弱い場合は縦方向の攪拌がうまくいっておらず、いわゆる泡とミルクが「分離」してしまっている。この場合、エスプレッソにミルクを注ぐと最初暖かいミルクだけカップのエスプレッソの下に潜り込み、後半は上に残っている泡だけかエスプレッソに入るので、いきなりミルクがどっさり浮きはじめる(というより泡だけ残る)かつミルクが流れないのでひたすら丸いものが浮いてくる。

横方向の攪拌⇒縦方向の攪拌 のステップで均一に混ぜる!

家庭用のマシンの場合はパワーが弱いので、まずチリチリ音をさせながら横方向の攪拌(回転)をさせながら泡入れ、1.2倍になったと思ったら泡入れをやめて(ノズルを少し深くする)横方向の攪拌から、できるかぎり縦回転の攪拌にもなるようにノズルの角度やピッチャーの位置を変える。ミルクの動きか変わったらそのままミルクの温度が65℃(60℃くらいが良い)になるまで温める。これで完成。完成後は分離してしまうことを避けるため、放置せず早め(30秒以内?)にエスプレッソに注ぐ。

スチームミルクを安定させるための練習は液体洗剤を3滴混ぜた水

ぼこぼこしない泡入れの方法や、攪拌の方向を見つけて安定したスチームミルクを作れるようになるには体にその感覚を覚えさせる必要がある。まずは高価な牛乳は使わず、牛乳と同じ体積の水に食器用洗剤を3滴ほど入れた水(ママレモン水)を使う。もちろんいつものミルクピッチャーを使う。このママレモン水でマシンごとに違うスチームノズルの挿入位置、深さ、角度、そして60℃~65℃にするためのスチーム時間を見つけ出す。うまくスチームができると洗剤なのですぐに分離してしまうものの、細かい泡が表面に現れたスチームミルクに似たものができあがる。ちなみに、濃いめのインスタントコーヒーにこの洗剤入りのお湯を注いでもラテアートができる(飲めませんが、私はこれで何杯も練習しました)。

良いスチームミルクが繰り返しできるようになるとカップの形状、牛乳の種類、ミルクの量、スチームの力に合わせていろいろ調整できるようになる。